やけど-深さと痛みの関係

 熱傷(やけど)は身近な外傷で、誰もが少なからず経験されることです。

受傷は調理中の火や、鍋、油、熱湯、炊飯器の蒸気、暖房器具など、日常にありふれています。
さらに身近な熱傷は日焼けです。
また、花火やたばこ、摩擦熱などなど、ちょっと油断すると小さいながらも熱傷となります。

やけどは、熱によって皮膚のどの深さまで損傷されたかが、重症度の指標の一つとなります。
実際、広範囲熱傷といって、火災、事故、爆発などで運ばれてくる患者さんの生き残る確率(熱傷予後指数PBI)の判定では、やけどの深さ、範囲、年齢を掛け合わせて算出します。(後日詳述します)

さらに深さは、やけどの痕が残るかどうかにも重要な要素です。(これも後日詳述します)

今回は深さと痛みの関係について、簡単に記載します。
深さは1度から3度までで分類されます。


1度熱傷(EB epidermal burn)カルテにはEBって書きます。

 これは皮膚の表皮までのやけど損傷のことを言います。

 かゆいです。ひりひりしますがすぐ引いてきます。
 (例)
 ・一日中、海水浴をして、日焼けで皮膚が真っ赤になってかゆい!
 ・調理中に熱い鍋に一瞬触れてしまって、赤くなった!ヒリヒリ痛い!

 つまり症状としては赤くなるものは浅くてすぐ直る軽いやけどです。


浅達性2度熱傷(SDB superficial dermal burn)

 これは皮膚の表皮を超えて真皮まで損傷したものです。しかし真皮にも厚みがあります。真皮の比較的表面までの損傷を表します。

 痛いです。ヒリヒリします。冷やしても、やめると痛いです。数時間すると少しずつやわらいできます。

 見た目は水ぶくれになります。

しばらくして水ぶくれが形成され、ヒリヒリ痛みがあるのが特徴です。


深達性2度熱傷(DDB deep dermal burn)

 真皮の深い所まで損傷するとDDBと言われます。この深さまで損傷してしまうと、痛みを感じる知覚神経の終末が破壊され、浅いやけどとは逆に、痛みが少ないと言われます。

 私たちも診断上、痛みはどうか聞いたり、実際に水ぶくれの中を処置して痛みが強いか聞いたりします。

 SDBかDDBか。これは大変大きな違いですその一つに痛みの感じ方、もう一つはやけどの痕が残るかどうかもここが境界線になります。


3度熱傷(DB deep burn)

 皮下まで達する損傷です。見た目は固く完全に皮膚が凝固してしまって、医学用語では羊皮紙用とよばれ、字のごとくな感じです。

 痛みは完全に知覚神経がやられてしまい、感じません。


やけどの初期治療についてなど、後日詳述する予定ですが、
受傷したらとにかく冷却です。すぐに!長く!

もし、痛いなーと感じていれば、やけどは浅いと考えられます。痛いのは嫌だけど、浅いやけどで不幸中の幸いと、思って耐えるしかありません・・・。
これが今回の結語です。今日、自分がSDBを受傷したので書きました。

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