『耳』ピアス-部位と角度

 ピアス、今や広く普及して、美容皮膚科でも人気のある施術です。

 
部位と角度は、患者満足度の重要部分です。ちなみに他にはスタッフ対応などのサービス面もありますが、技術的に重要なことは、術後トラブルへの対応に関する事柄だと思います。(これに関しては次回に述べます)

当院では以下のように気を付けて行っています。

 
Ⅰ.施術者の目線の高さは最重要と思います。

  場所は患者にマーキングをしていただきます。ロブ、へリックス、トラガスなどは医療用ピアッサーを使用します。必ず先行する部位の皮膚に垂直、もしくは希望の角度となるよう、自分の目線を穿孔部位の高さに合わせることがコツだと思います。

Ⅱ.患者の姿勢も大切。

 これもかなり重要要素です。まずは姿勢を正して腰かけます。目線を遠くにしていただいて、首を傾けたりしないように保ちます。怖がったり、少し首を倒した方がやりやすいと勘違いしたりされますので、注意が必要です。

Ⅲ.穿孔角度はバランスを意識する。

 ロブ(耳たぶ)は丸くて大きい方や、細くて小さい方、またまっすぐ前を向いている方、少し上向きの方などなど、千差万別で、しかも意外に左右差が大きいです。基本的には皮膚面に垂直に開けますが、例えば上向き気味の方に垂直に開けると、ファーストピアスの石が上を向いてしまいます。ご希望にもよりますが、垂直に開けることにこだわらず、より、自然に見える角度のバランスを考えて調節しています。

Ⅳ.ハンドで開けることもあり。
 
 インダストリアルは、へリックスの前(脚)と後方の2か所に穿孔し、一本のバーベルを付けるものですが、初めからインダストリアルにすると決めている方にはピアッサーではなく、長いガイド針を使用したハンドメードの孔をお勧めしています。
 また、トラガス(耳珠)は外耳孔が狭かったり、キャッチが触りやすいように位置にこだわる方もハンドメードで開けることがあります。

Ⅴ.器具の特徴を理解しあう。

 市販のピアッサーを使用すときはバネの力のみでは最後の貫通への一押しが足りない商品もあります。絶対にためらわないことが大切です。
 医療用ピアッサーはバネの力は十分で、ためらうことは基本的にありません。しかし、先行した瞬間、バネのはじく『バチンッ』という、ちょっと大きな音がするものもあります。本番の前に器具を見せてから打ちしたりして確認してもらいます。本番ではビクッとならないよう、掛け声をかえて、せーので開けるようにします。

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