しみの治療 光治療とレーザー治療

シミは「レーザーで一発で消せる!」と思っていらっしゃる方がおられます。確かに美容皮膚科診療に初めて来られた方の多くはそう思っていたり、テレビで芸能人がビフォーアフターに登場し、いとも簡単にシミが消えたという印象を与えている場合もございます。勿論、そのように簡単に除去できるシミの種類や治療方法もあります。

今回はシミの種類と治療法でどの程度良くなる見込みがあるのか、まとめてみます。

その前に光治療(フォトフェイシャルなど)とレーザー治療の違いを理解しないといけませんが、目的や施術は似ておりますが、理論は大きく異なると考えます。このあたりは少し難しいので、別の項で述べたいと思います。

老人性色素斑

単発もしくは散在する茶色のシミ

フォトフェイシャルで、反応します。繰り返し定期的に施術をすることで、改善の見込みは高いと思います。完全に根絶しようと思うと、Qスイッチ方式と呼ばれる照射のできるレーザーが、一度の治療で根治の可能性があります。ただ、Qスイッチレーザーを照射しても数回治療しないと取れないものもあります。3か月おきに治療します。(つまり年4回治療ができます)また、照射後はテープ保護など、顔に何らかの保護を施しますので、ダウンタイムがある治療になります。一方フォトフェイシャルでは、効果としてはかなり良くなると思われますが、治療を終了すると再発してくるものもあります。ただ、ダウンタイムはほぼ無しですし、全顔照射ですので、全体にあるシミを少しずつ薄くしていくことができます。1回で効果が出ることはほとんどないので、繰り返し照射に通います。1か月に1回の照射です。つまり1年で12回です。12回照射すると、効果も良く感じられる方が多い印象です。また、美肌効果がつよく、お化粧のノリが大変良くなるので、シミの改善がマイルドでも、美肌効果で継続される方は多いです。

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)

まぶた、頬、おでこなどに、両側に同じように散在する、青っぽいもしくは灰色っぽいシミ。25歳前後で気になり始める人が多い

ADMはフォトフェイシャルでは対応不能です。それはメラニンの深さに関係します。ADMは真皮内にメラニンがある(深いということです)ので、通常のフォトフェイシャルの発振では光をそこの深さまで到達させることができません。これができるのはQスイッチレーザーのみです。本気でADMを治療される方はレーザ―治療を受けなければなりません。フォトフェイシャルで良くなったという方もみえますが、それはそもそも診断が違うのか、ADMに混在する老人性色素斑を改善しただけということになります。

肝斑

まぶたには生じませんが、頬やおでこ、鼻下などに両側対称性に生じる茶色のぺったりした感じのシミ

肝斑はフォトフェイシャルで良くなるという人もいますし、変わらないという人もいます。いずれにしろ強い照射は肝斑の病態である炎症後色素沈着を悪化させる可能性があるので避けています。

Qスイッチレーザーは通常の照射方法では、かなり強い炎症後色素沈着を生じますので通常禁忌です。そこで最近はレーザートーニングという施術に人気があります。レーザーフェイシャルとは違います。レーザートーニングもまだ賛否ありますし、長期成績はよくわかっていません。やはり肝斑の治療は基本に内服と習慣の改善があることは間違いありません。

そばかす

小児期よりある頬に対称的に散在する茶色の小斑

フォトフェイシャルでも色調の改善は望めます。また、Qスイッチレーザーでもダウンタイムがあっても構わない場合は治療可能です。しかし、いずれにせよ、再発の可能性が高いです。フォトフェイシャルを継続的に行うのが効果的なのかもしれません。

 

岐阜市薮田南3-7-7 形成外科・美容外科ぎふスキンケアクリニック

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