第104回日本美容外科学会(JSAS)1日目備忘録

IMG_0209クリニックで明日からの臨床に生きる講演をたくさん聞くことができました。また、以前からお世話になっている恩師の先生や医療コンサルタントさん、医療機器メーカーの方などと有意義なお話をすることができています。1日目の受講した内容で、今後の私の臨床に生かしたい内容を備忘録としてまとめておきます。

①切らないフェイスリフト  ライブで手術を拝見しました。

いろいろな糸をコンビネーションで使用。バーブやコグのついたものは引上げ効果を、ショートスレッドは異物反応による引き締め効果を、またこれらを交差してコンビネーションとすることで面で支えるイメージで仕上げられるとのことです。コグ付きのショッピングスレッドシェイプを一次固定部である側頭部皮下から耳前部皮下に3本(infra temporal septumを貫通させて)、distalから挿入留置。この耳前部を準固定点として、次にjawl方向から3本挿入、次にmidcheekからfatpadを引き上げるように3本、これはコの字ではないコグリフトを挿入。挿入時はシリンジを付けて挿入しており、入れ易そうです。これらの糸を置く前に、刺入点となる9点に、ショートスレッドを挿入し、抜くときに0.5%の局所麻酔を注入しながら抜きます。1本あたり0.5㏄程度注入することで、コグリフトの挿入時疼痛は無いようです。これらの9本の糸に垂直方向にショートスレッドを挿入して面を作っておく感じでデザインしていました。malar archは骨膜上にtemporal brがあるので、擦らないように常に皮下浅層で挿入。

 スレッドリフトは1~2年の持続で繰り返し行うものである認識をICすべきであることも近年は皆そのような考え方と思います。

②美容鍼 実演

東洋医学の治療法の一つです。東洋医学には他にも漢方薬や気功などがあります。日本の医師は西洋医学も東洋医学も診療が可能です。他国の針灸より、丁寧で繊細で衛生的なので世界からの評価も高いと伺いました。効果はたるみ、小じわ、くすみ、くま、むくみなどで作用機序としては経絡の刺激と創傷治癒の理論とのこと。多くて顔面に100本程度、実演を拝見しました。

③ヒアルロン酸注入による動脈塞栓予防の解剖学

動脈内に注入した場合、それが末梢なら当然その末梢が障害をきたすし、中枢側で誤注したら、広範に障害をきたします。しかし、末梢に誤注してもその注入圧が動脈圧より高ければ、ヒアルロン酸が逆行性に中枢の枝まで移行して、注入を止めた時に後半にembolizationをきたす、その実験を見ました。また、目周囲は眼角動脈や眼窩上動脈、滑車上動脈など内頚系では眼動脈に塞栓を起こすリスクがあるのは理解できますが、法令線などの外頚系の顔面動脈に誤注しても失明するケースがあるとのこと。これは交通枝の存在によるものだそうです。各注入部位における解剖上の注意点がありましたが、tear troghuは骨膜上は安全なレイヤーで法令線は皮下深層に顔面動脈がbranchを出すので2ミリ程度の皮下浅層が安全のようです。また、カニューラを使用しても誤注のケースは報告されているの、カニューラを使用するなら太いものが安全。

④ウルトラセルHIFUの照射部位 ハンズオン

口輪筋や眼輪筋部に近いところより、SMASが面としてしっかりしている外側で照射すベきとのお話でした。フェイスリフトでSMAS上でregamentの切離とSMASのplicationを行うのが長期的にリフト効果が維持しやすい。照射の角度はラインの方向に一番収縮効果があるので、引上げ方向に当てるべき即ち上外側方向と耳前頬では上方向で照射、こめかみの上外側、前頭部は上方向です。madiburar marginal brは注意して。照射は2.0J、また、皮膚皮下の厚みによって、厚めのだと、4.5㎜Cカートリッジを少し強く押し当てることでSMASに当たるし、薄い人は3.0㎜Bカートリッジを強く当てることでSMASに当てるのもテクニックとのことです。ジェルは不使用で、保冷材で冷却しながらの施術が痛みの軽減につながるようです。

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