“ほくろ”について

顔の“ほくろ”は印象を決めます。除去すると若く見え、肌がきれいに見えることも。皮膚がんとの区別は専門医に相談。日常よく遭遇する“ほくろ”について解説致します。

“ほくろ”とは?

 医学的には母斑細胞母斑もしくは色素性母斑という病名です。黒いメラニン色素を産生するメラノサイト系細胞である母斑細胞の増殖したものです。比較的小さなもが俗に“ほくろ”と呼ばれています。診療の健康保険適応に関しては各医療機関に問い合わせてください。状況(症状や希望の治療方法など)により判断する場合が多いようです。

“ほくろ”のようで“ほくろ”ではないものがあります

 “ほくろ”は年々増えていったり、盛り上がってきたり、色が抜けてきたりと変化をします。しかし月単位での急な変化は皮膚がんの可能性もあります。特に高齢者の顔面や手背など日光露出部にできやすい皮膚がんは多く遭遇します。また以前からある足の裏の“ほくろ”がすぐに皮膚がんになることは少ないですが、最近気づいたものであれば受診されるのが安心です。

ほくろ除去の方法

 医学的に、取ってはいけない、という“ほくろ”はありません。整容的観点から除去の適応との考えもありますし、皮膚がんとの鑑別の観点から切除検査する考えもあります。

 除去方法には大きく2つの方法があります。摘出手術とレーザーによる焼灼術です。いずれも局所麻酔薬を患部に注射して処置を行います。麻酔時は若干の痛みを伴いますが、手術中や術後はほとんど痛くありません。

1)摘出手術 メスなどを使って母斑細胞を周囲から完全に切り取る方法です。

         a)単純縫合 紡錘形に切開して、線状に縫合閉鎖します。

下唇のほくろです。次の写真は術直後です。

2%e5%8d%98%e7%b4%94%e7%b8%ab%e5%90%88%e7%9b%b4%e5%be%8c次の写真は術後半年です。3%e5%88%87%e9%99%a4%e5%8d%98%e7%b4%94%e7%b8%ab%e5%90%88%e5%be%8c

 

         b)巾着縫合 “ほくろ”の形に合わせてくり抜き、傷口の内側に縫合糸を通して、巾着袋の紐を絞めこむように閉鎖します。(くり抜き径が小さいものであれば、縫合せずに自然閉鎖させることもあります。)

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鼻の下にあるほくろです。くり抜いて巾着袋の紐を占めるように傷を閉じます。(次の写真)Exif_JPEG_PICTURE

次の写真は術後3か月です。Exif_JPEG_PICTURE

約1週間後に抜糸を行い、その後約3か月、テーピングを行います。

2)焼灼除去術 炭酸ガスレーザーや高周波メスなどを使用して、母斑細胞を上から削り取る方法です。削った部位は開放された傷の状態ですが、湿潤療法で自然に皮膚が修復されるのを待ちます。

Exif_JPEG_PICTUREレーザーで除去して術後半年が次の写真です。

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大きさ、部位、患者様の希望などを考慮して上記方法を使い分けて治療します。

ほくろ除去の前に必ず知っておくべきこと

  1. 必ず傷痕(きずあと)が残ります。母斑細胞は皮膚の真皮内から、深いものでは皮下脂肪まで存在していることがあります。真皮に処置操作が及ぶと正常の皮膚が再生できず、傷痕として治癒していきます。これが消えることはありませんが、比較的目立たなくなっていきます。単純縫合では線状の傷痕、巾着縫合や焼灼術ではほくろが白い傷痕に置き換わるようなイメージです。
  2. 治療しても再発することがあります。拡大鏡を使用して取り残し範囲がないように処置しますが、ミクロのレベルで母斑細胞が残存し、術後数か月以内に部分的に色素が顕在化してくることがあります。

術後経過とケア

 術後は翌日より創部もシャワー浴で洗浄可能です。創部を含めた入浴やプールは1週間後の抜糸等処置後から可能です。消毒は不要です。創部は創傷被覆材を使用して保護し、ご自身で交換しておいていただきます。被覆材の上からメイクが可能です。どの方法で治療しても術後3か月程度、強い赤みと黒ずみ(炎症後色素沈着)が出現します。6か月から12か月かけながら徐々に目立たなく馴染んでいきます。炎症後色素沈着がある期間は特に紫外線対策や保湿を心掛けていただきます。

 

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